看護師のセルフ・コンパッションと感謝の魔法
自分に優しくしてもいい
保健師・看護師の資格を持つ緒方です。看護大学での教育経験や講師の依頼を受け、医療機関で管理職や人事の方々にも関わりながら、看護師たちと向き合ってきました。今回は、看護師の特有の課題に焦点を当て、セルフ・コンパッションと感謝の力について考えてみたいと思います。
カウンセリングをお受けしていて、「自己批判」が心の中で常につきまとっている方がいます。このような感情は、看護師たちが非常に厳しい状況で日々を過ごしているために生まれるものかもしれません。
長い間、看護教育では「犠牲と献身」が強調されてきました。つまり、患者さんのためには何でも犠牲にできるという価値観が根づいていました。しかし、看護師たちは天使ではなく、人間であることを忘れてはいけません。この考え方は、看護師たちにとって重い負担とリスクをもたらし、離職率の増加につながってしまっています。自己批判は、自身を疲弊させ、過去のミスに囚われたり、自己責任に苛立つことでエネルギーを奪ってしまいます。
セルフ・コンパッションの大切さ
ここで、セルフ・コンパッションが登場します。セルフ・コンパッションとは、自身に対する思いやりと理解を意味します。セルフ・コンパッションがあれば、自分自身の課題を理解し、それを乗り越える勇気を与えてくれます。過去や未来にとらわれず、今に焦点を当てることで、自己批判の余地は減少します。
セルフ・コンパッションの実践
看護師たちは不安やストレスに囚われたとき、今できることに焦点を当てることが大切です。過去や未来ではなく、現在に集中することで、自己批判の余地は減少します。セルフ・コンパッションは、自己評価の向上だけでなく、ストレス管理や人間関係の質の向上にも役立ちます。
感謝の魔法
また、感謝の力は看護師たちにとって非常に重要です。感謝の実践は、幸せを感じ、ストレスへの対処能力を高め、人間関係を築く手助けをします。感謝の実践が自分だけでなく、周囲の人々にも幸福感をもたらすことを考えれば、看護師たちにとってこれは大きな資産と言えるでしょう。
まとめ
看護師の自己批判やプレッシャーは誰もが直面する課題ですが、セルフ・コンパッションと感謝の実践を通じて、この課題に立ち向かう力を見つけることができます。現在、特に状況が複雑化し、厳しい現場で働く看護師たちにとって、自己ケアと心の健康がますます重要となっています。セルフ・コンパッションと感謝の力を活用し、看護師たちはより幸せで満足度の高い仕事と人生を築いていくことでしょう。そして、あなた方の温かさと理解が、看護師たちにとってほっとできる支えとなります。
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