医療従事者のセルフケア:不安と向き合う

不安や抑うつ、焦燥感は、私たちが日常生活で経験する感情の一部です。そして、これらの感情が私たちの心身に影響を与えることは避けられません。特に医療従事者として、私たちは患者さんのケアに注力する一方で、自らが不安やストレスに直面することもあります。

患者さんの精神症状は多様で、その背後には様々な要因があります。それらは時に、つらさからこころを守るための一種の反応として現れることもあります。私たち医療従事者は、これらの症状を理解し、患者さんに寄り添いながら適切なケアを提供することが使命です。

しかし、同時に、私たち自身も不安や抑うつに襲われることがあります。

医療現場では、常に新しい課題や不確実性があり、それが私たちの心を圧迫することもあります。このような状況下で、セルフのゆらぎが少なくて済みます。私たちが自分自身の心身の健康を守ることは、患者さんへの最良のケアを提供するための準備にもなります。

また、医療従事者としてのキャリアをどう伸ばしていくか、ここで転職するのかなど、プライベートはどうするかなど未来に対する不安を感じることは、誰にでもあることです。しかし、その不安が私たちの日常生活や仕事に支配されることはありません。不安を感じたときには、「まだ何も起こっていない」と自分に言い聞かせることが大切です。現在に集中し、解決すべき課題に目を向けることで、不安を和らげることができます。

また、自己ケアの一環として、リラックスやストレス解消の方法を取り入れることも重要です。例えば、定期的な運動や深呼吸、瞑想などが効果的です。これらの活動を通じて、心と体のバランスを保ち、より良いパフォーマンスを発揮することができます。

私たち医療従事者が自己ケアを怠らないことは、患者さんだけでなく、自身のキャリアにもプラスの影響を与えます。

健康な心と体を持つことで、私たちはより効果的に仕事をこなし、より意義深いキャリアを築いていくことができるのです。

投稿者プロフィール

緒方智美