心理的安全性と医療現場:安全とチームの成果に与える影響
私、保健師・看護師の資格を持つ緒方です。長いキャリアの中で、看護大学での保健師教育や看護師教育に携わるなど、さまざまな経験をしてきました。私たちが患者様のケアをするように、私たち看護師自身も心のケアが必要です。
最近、組織的な改革として心理的安全性が重要なキーワードとなっています。
心理的安全性とは、人々が自分の考えや感情を自由に表現し、リスクを感じることなくオープンなコミュニケーションをとることができる状態を指します。
私たちの職場でも、この心理的安全性がどれほど重要か、理解していただけることでしょう。
これは、私たちが日々患者様の安全を守るために、チームとして連携し、問題を解決する際にも大きな影響を及ぼします。
看護師としての仕事は、チーム医療の一翼を担い、病院や医療現場での安全を確保する重要な役割を果たしています。
そして、その安全を保つためには、心理的安全性が不可欠です。
心理的安全性の高い環境では、メンバーが自分の考えやアイデアを率直に表現し、チーム全体の成果を向上させることができます。
私たちが提供する看護や医療においても、個人のアイデアや考え方が重要であり、そのアイデアをシェアすることでより効果的なケアが提供できるのです。
逆に、心理的安全性が低い環境では、メンバーが自分の意見を言いづらくなり、問題やミスを報告することが難しくなるかもしれません。
しかし、そうした状況が続くと、安全な医療を提供するための努力が妨げられ医療事故が起こる可能性が出てみます。ですから、私たちの職場においては、心理的安全性を高める取り組みが必要です。
心理的安全性を高めるためには、組織全体での取り組みが求められます。
リーダーシップの下で、チームビルディングの活動やコミュニケーションの改善を行うことで、心理的安全性が向上します。
また、職場内でのオープンな議論や意見交換の場を設けることも重要です
。私たち看護師自身が、自分の考えや経験を共有し合うことで、より安全な医療現場を実現できるのです。
心理的安全性は、安全文化や医療安全とも深く関わっています。
組織内での安全文化を構築するためにも、心理的安全性を高めることは欠かせません。医療従事者が自分の意見や問題を自由に報告できる環境が整うことで、医療エラーやアクシデントを未然に防止する取り組みが進むでしょう。
そして、その結果、安全な医療が提供される確率が高まるのです。
私たち看護師が心理的安全性を大切にし、オープンなコミュニケーションを実践することで、より安全で質の高い医療を提供する道が開けます。私たち一人ひとりの取り組みが、組織全体の安全性やパフォーマンスに大きな影響を与えることを忘れずに、日々の業務に取り組んでいきましょう。安全な医療現場を築くために、私たちの努力が必要です。
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