看護師が良好な人間関係の中で働く意味
はじめまして、人のケアをする人のためのケア「care・for・carersの緒方智美です。
保健師・看護師の資格を持ち、看護大学で保健師教育や看護師教育にも携わった経験から、
自社のカウンセリングやセミナーを通じて、人をケアする仕事に従事する人にも、心のケアが大切だということを伝えています。
「職場の人間関係で傷ついた記憶を何度も思い返すうちに、想像が膨らんで事実より大きなことになっている…」このような経験をしたことはありませんか。
私もたくさん経験してきました。しかし、心理学を学び、多くの方の相談に対応した経験から以下のことを伝えたいと思います。
傷ついた瞬間を振り返り、その記憶が膨らむと、人はやや大きめに物事を感じ記憶することがあります。
そのことに気付いたら、対処法となる大切なことは、傷ついた場面を「事実」と「想像」に分けてみることです。
「想像」で膨らんだ不安や怒りは、実際の出来事よりも大きくなることがありますが、冷静に考えると、その「想像」は現実とは違うことも多いのです。
看護師の仕事は、患者さんへのケアだけでなく、同僚や他のスタッフとのコミュニケーションも重要なことは、みなさんよくご存じだと思います。
良好な人間関係は、職場の雰囲気を良くし、患者さんへのサポートにも繋がりますし、上司の立場がある人は、新人看護師や後輩へのサポートも、組織の一員としての責任になりますよね。
職場での人間関係の悩みやストレスにどう向き合うか、それは看護師としてだけでなく、組織で働く人の永遠のテーマです。
ベテランの看護師の方も、経験が浅い看護師の方も、時には自分の立場や状況を振り返り、
自分自身の成長や幸福を追求することは、自己肯定感を高め、仕事への意欲を保つ一つの方法となると思います。
何か問題が起きたとき、一人で解決しようとせず、客観的に自分を見つめるためにカウンセリングを受けることも一つの方法です。仕切り直すことはいつでも可能ですから、周りの理解や支援を受けながら、自分を大切にしてくれると嬉しいです。
また、看護師としての人間関係は、コミュニケーションの不足からくる医療事故を減少させ、患者さんの生命の安全を確保することにもつながります。
求人広告を出す病院が当たり前になっていますが、外部への求人よりも中で働く人が大切にされ、日常的に病院内の雰囲気や環境を良好に保つことができると、一人ひとりの満足度が質の高い医療を提供することに直結します。医療機関様にもぜひ困っていることがあれば力になりたいとお伝えしたいと思います。
私の願いは、後続の看護師たちが自分の仕事に意味を見出し、幸せに働いていくことです。
これからの時代を担う若い仲間たちが、人間関係を大切にし、自分も大切にしながら看護の道を歩んでいけるように願っています。
最後に、私が伝えたいことは、あなた自身が大切な存在であるということです。
心優しい看護師として、人間関係やストレスに向き合いながらも、自分を大切にして幸せであって欲しいなと思います。
なぜなら、あなたの優しさや心の余裕が、患者さんや周りの人々に温かな癒しをもたらすのですから。
どうか、自分を信じて、温かな心で看護の道を歩んでいってください。
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