ケアをする人にもケアが必要な理由

こんにちは、緒方智美です。私は「誰かのケアをする人のための心がラクになる本」を執筆しようと全校出版オーディションにチャレンジしています。(予選は2024年10月末まで)

この本を書こうと思った理由について、お話ししたいと思います。

私は、看護師として30年生きてきました。現在は医療従事者専門のカウンセラーをしています。

カウンセリングを通じて、誰かのケアをする人がとてつもなく疲れてしまっていること、その職場環境がメインとなる解決策を個人では見つけにくいこと、さらに誰かをケアする仕事をしている方々が、自分自身のケアは意外と後回しにしてしまいがちだということが見えてきました。

看護師、保健師、介護士、介護福祉士、社会福祉士、保育士など、あらゆるケアをする職業の人たちは、他者の健康や幸福を支えるために日々努力しています。

しかし、そのために自分自身の心と体が疲れてしまって、静かに辞めていく・・・なんとかしなければという想いを抱いていました。

コンパッションを他者へ、そして自分へ

看護職や福祉職の皆さんは、人に対する「コンパッション(思いやりや共感)」を持つことにおいては本当に得意です。

しかし、実際に多くの方が、同じように自分に対してコンパッションを持つこと、あるいは人からのコンパッションを素直に受け取ることが難しいと感じることはありませんか。

自分が誰かを助けることには全力で取り組む一方で、助けてもらう側になると「私は、大丈夫」と遠慮してしまうことがよくおありではと思います。

仕事に対するプロ意識から、ケアをすることが尊いものであるからこそ、弱音を吐きづらかったり「自分はまだ頑張れる」と思いがちです。

けれども、私がこれまでカウンセリングを通して耳を傾けてきた多くの方々の声から、強く感じるのは「頑張りすぎてしまう自分」を良くない、無理していると思いながらもやらざるを得ない状態にいらっしゃることです。

そうして、皆さんが日々耐えて努力していらっしゃるからこそ、心が疲弊してしまうこともあるのです。

ウェルビーイングとポジティブ心理学の学びから

私が一般社団法人ウェルビーイング心理教育アカデミーでウェルビーイング心理教育ナビゲーターとして活動し、広げている「ウェルビーイング」という概念も、ケアをする人々にとって役に立つことと思っています。

ウェルビーイングとは「幸福」を意味し、肉体的、精神的、社会的に良好な状態を指します。

ウェルビーイングは患者だけでなく、ケアをする人自身にも必要なものです。

ポジティブ心理学の創始者、マーティン・セリグマン教授が提唱したように、従来の心理学は欠陥や問題を解決することに焦点を当ててきました。

ポジティブ心理学では、人の強みに注目し、それをさらに引き出すことで、繁栄を目指します。

私はこの考え方が、ケアをする人々のセルフケアにも応用できると考えています。

日々のストレスやプレッシャーに対して、「強み」を見つけ、それを活かすことで、自分をより良い状態に保つことができるのです。

世界的なパンデミックと超高齢化社会でのケアの重要性

新型コロナウイルスのパンデミックが私たちに教えてくれたのは、医療従事者の皆さんが社会にどれほど大きな貢献をされているかということです。

そして、超高齢化社会の日本では、福祉関係の方々がますます必要とされています。

少子化の時代に生まれた子ども達を大切に育てていくには、今のような過重労働、保護者を含む複雑な人間関係で保育士、幼稚園教諭、学校の先生方が病んでいかれることも見過ごせません。

かといって職場環境がすぐに良くなるとは言い切れません。


これらの方々が心身ともに健やかに働き続けるためには、適切な心のセルフケアができるといいなと思いました。

過酷と言われても致し方ない現場で働く方々が、心を病む前に自分を整える方法を知り、ラクになってくれたらと思います。

ラクになると視野が広がり、ポジティブなこと、仕事の喜び、やりがい、働く意味など気づいて行かれると思います。

自分を大切にすることの意味

皆さんがこの本を手に取ったとき、少しでも心が軽くなり、これまでとは違った視点で「自分を大切にすること」ができるようになればと思います。そして、ケアをするあなた自身が、もっと幸せに、心豊かに働けるようなサポートとなる一冊になることを願っています。

私たちがより多くの方々にこの大切なメッセージを届けられるよう、ウェルビーイングとポジティブ心理学の知見を活用しながら、未来を変えていくお手伝いができればと願っています。

【応援お願いします】 みなさまいつも共感と応援を頂きありがとうございます

「誰かのケアをする人のための心がラクになる本」をまとめています。

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全国出版オーディションのYouTubeなこちら↓

【メンタル崩壊】仕事辞めたい、仕事に行きたくないと思うあなたへ

心のケアで未来を変える! - 緒方智美

この動画では、厚生労働省のデータを用いて、医療・福祉業界の新卒者の約4割(38.6%)が3年以内に辞職していることと、精神障害による労災申請の件数で、医療・福祉業界が他の業種を大きく引き離してワースト1!という実態をお見せします。

日々の忙しさに奔走しているとうっかり慣れてしまいそうになりますが、人が次々と辞めていく職場は正常ではありません。 職場環境の改善は急がれますが、心を病んでしまう前のお一人お一人の心のセルフケアはとても大切です。

だから、私は「誰かのケアをする人の心がラクになる本」を、必要な人に届けたいと出版オーディションに参加しています。 この本では、忙しい日々に疲れ切った方が「自分は一人ではない」「この気持ちは理解されている」と感じてもらえるように、深い共感と安心感をお届けします。 どうか応援よろしくお願いします。

看護師、保健師、医療従事者、介護、保育、教育など人の健康や幸福に関わる仕事をするみなさんが、価値あるお仕事に誇りを持ち、自らも幸せに働くことができますように♪

care・for・carers(ケアフォーケアラーズ)

 代表 保健師・カウンセラー 緒方 智美

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緒方智美