意味を見出すことが、力になる
日々の仕事や生活の中で、意味を見出しながら頑張っていること、多くないでしょうか?私自身、相談をお受けしながら、そのことを強く感じることがあります。忙しい日々や人間関係で悩むことがあっても、そこに何かしらの意味を感じることができれば、明日を乗り越えていける力が湧いてくるものです。(もちろん、明らかにブラックな状況は例外ですが!)
特に医療や福祉の仕事に従事している方々にとって、意味を見出すことは、日々の仕事に大きな支えとなります。対人援助の仕事は、相手があって成り立つものです。そこに意味を感じられると、自分自身だけでなく、患者さんや利用者さん、そしてそのご家族にも幸せな循環をもたらすことができるのではないでしょうか。
医療や福祉の仕事で感じる「内なる喜び」とは?
医療や福祉の現場では、キラキラした幸せや一時的な喜びよりも、心の奥底からじんわりと湧き上がるような喜びを感じることが多いものです。たとえば、病院で日々回復していく患者さんの姿を見て、「本当に良かった」と感じたり、健診結果が改善し、生活習慣病のリスクが下がった時に「貢献できた」と実感する瞬間などです。
訪問看護でも、余命宣告を受けた方が退院後に自宅で豊かに過ごす姿を見ると、「少しでもサポートできた」と感じ、じんわりとした喜びが心に広がります。また、福祉の現場では、高齢者施設で穏やかに過ごす利用者さんの姿や、保育園で子どもたちの笑顔を見たり、成長する姿に触れるたびに、自分の仕事の意味を深く実感し、それが次のエネルギーへとつながっていきます。
「これで良かったのかな?」と迷うこともあるが…
もちろん、仕事をしていると「これで良かったのかな?」と悩むこともたくさんあります。しかし、後で振り返った時に、その経験が次の機会に活かされたと実感できれば、過去の経験にも意味を見出すことができるのです。医療や福祉の仕事の醍醐味は、まさにそうした意味付けができることにあるのではないでしょうか。
私自身、30年間看護の道を歩んできましたが、失敗や「これで良かったのかな?」と思うことは数え切れないほどあります。それでも、その都度何かしらの意味を見つけて、ここまで続けてこられました。そうやって過去の痛みや後悔にも新たな意味が見えてくると、どんな状況であっても、それが未来の自分を作る大切な一部であると感じられるのです。
意味を見出しながら、前に進む力に変える
過去の経験に意味を見出し、これからの自分を作り上げていくことは、医療や福祉に限らず、どんな仕事にも当てはまるのではないでしょうか。だからこそ、今の自分をしっかりと見つめながら、「よくやっているな」と自分を労い、もう一歩前へ踏み出していくことが大切です。
私もこの経験をもとに、さらに深い考察を進めていきたいと思いますし、いずれ本に書きたいと考えています。ぜひ引き続き応援よろしくお願いします。
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